WEBライティングに於ける適正な漢字とひらがな比率とは
個人ブログで一部漢字に関して書きましたが、さてここからが本題です。
私自身常にこれも発信していることですが、雑誌などのいわゆる「紙媒体」とWEB上の文章では本質的な目的が全く異なります。
お金を出して買った本を読まずに捨てる人はいませんが、全てが無料のWEB上の文章はそうではありません。
基本的にWEB上で文章を読む人の目的は大きく分けると二つです
■自分の趣味に関することや、読んでいて楽しいブログなどを見る人
■何か特定の「情報」を求めて検索して記事にたどり着く人
このどちらかでしょう。どちらの場合でも共通して言えるのは「読みにくい文章」は秒殺されてしまうということです。
うまいライターになればなるほど「導線」と呼ばれる、気が付けば最後まで読ませるテクニックを持っています。
その中で大きなポイントが文章の漢字とひらがなの使い分けと比率です。
WEBライティングに関しては、弊社ではある程度のマニュアルやルールは作っていますが、基本的に「決まり」はありません。
漢字に関して言えば、一般的に紙媒体ではおおよそ漢字は文章全体の3割が適切、とされています。(新聞社などもおおよそこの比率を基準としているようです)
ではこれがそのままWEBライティングにもあてはまるかと言えば、これはもう「ケースバイケース」でのライター判断になってしまいます。
医療関係や教育関係など特殊なライティング以外では、やはり紙媒体と同じくらいの全体の3割程度であれば「読みずらく」はないと思います。
できれば、もう少し比率を下げてもいいかも知れませんが、「上限は30%」と覚えておくのがいいでしょう。
ただ全体の3割以下といわれても、漢字表現しなければかえっておかしくなる言葉もあればその逆もあります。
■紙媒体の基本ルールはある程度WEBでも適用できる
ここで一番大切なことは、常に「読みやすさ」の観点=読者の観点を最優先して考えるべきです。それを常にインプットしておけば「ふさわしい表現」を見つけることができるでしょう。
例えば一般のメールなどであれば、
「是非ともお願い致します」でも「ぜひともよろしくお願いいたします」、どちらを使っても問題ありません。
ではWEB上の文章ではどうでしょうか?
ここで細々とした説明はとてもできませんので、是非覚えておいてもらいたい「簡単なルール」をお教えしましょう。
又最初から漢字を数えて30%を越えないようにライティングすることは不可能ですので、意識さえしていればいいでしょう。
■漢字を使うのは基本的に「名詞と動詞」だけに限定して他はひらがなに限定してしまう!
面白いことにこの法則で文章を書くと結果的におおよそその比率でおさまってしまいます。
具体例です
◎ 仕上がりはあまりよくない
X 仕上がりは余り良くない
この文章では「仕上がり」だけが名詞ですので漢字にしています。
◎ 報酬を頂く
X 報酬をいただく
「頂く」は動詞ですので漢字でOKです。
文章をPCで作成して変換すると何でもかんでも漢字にされてしまいます。
上記はあくまで「参考の基本」として理解してください。場合によっては、動詞や名詞が多い文章ですと漢字だらけになってしまいます。
最終校正の際に、自分で調整してみましょう。
最後に繰り返しますがこれらのルールはあくまで「読み手に優しい」文章を作ることが目的だ、という大前提を忘れないで欲しいと思います。
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