偽サイトの怪しい日本語

   

今年に入ってから、偽の通販サイトによる被害が急増中です。画像素材は本物サイトからのコピーが使われているため見分けることは困難です。

「ブランド品が90%OFF」というようなありえない値引きの誘惑に目を奪われ、本物サイトとは異なるURLに気が付きません。もっとも本物サイトのURLなんてだれも覚えていませんが……。

送金してもいっこうに商品が送られてこないため、催促のメールをすると次のような返信が来たそうです。

 

「あなたのためのサイズ27/28cmを確認させていただきます。最速の配達方法を確認するための物流部門を聞いてきます。商品は月曜日に到着することを確認します。心配しないでください。」

 

この文章を怪しいと思う日本人が何人いるでしょうか。最後に”心配しないでください。”といわれると、よけいに心配になります。誤字脱字はないのにとても気持ちの悪い文章です。

こんなメールが来た時点で送金したお金はあっさりあきらめたほうがよいでしょう。忘れたころに送られてくるのは、商品写真とは似ても似つかない泣きたくなるような模造品です。

偽の日本語に要注意です。偽の商品をつかまされて金をドブに捨てることになります。

彼らの日本語は昔よりもだいぶ上達してきました。あと何年かして、もっと日本語がうまくなると被害者の数はさらに増えるでしょう。

 -ライター大田「思いつきだけど結構イケル」

  関連記事

no image

私の中の私でないもの

『トレマーズ』(Tremors,1989年)というパニック映画。地中に住んでいる体長10メートルの超

no image

ナスにトゲがあるなんて!

ここ数年、私は日常的に家で料理をしています。始めのころ、知らなかったことが結構ありました。たとえば、

no image

今年の感じはどんな漢字?

その年を象徴するたった一文字の漢字を投票するイベント。毎年楽しみです。今年も12月12日の「漢字の日

no image

忘れられないタイトル

前回、タイトルだけの映画紹介をしましたが、本のタイトルにもなかなか秀逸なものがあります。昔、まだ(私

no image

高校生に読んでもらうつもりで

先日、長く患っていた歯を一本抜きました。自分でも嘔吐感を感じるような悪臭を放ち、いくらうがいしたり、

no image

失われた時間を取り戻す

たとえば1年間、真剣に受験勉強をしたとしましょう。あるいは1ヵ月ずっと休みなしで目一杯仕事をしたとい

no image

サンタさんは本当にいるのか?

毎年この時期を楽しみにしている子供は多いでしょう。常識的に考えれば、世界中のよい子たちにプレゼントを

no image

「流星ひとつ」を読んで

今年8月、藤圭子が亡くなったというニュースは衝撃的でした。今の人には宇多田ヒカルの母というほうが通る

no image

薔薇と書けない憂鬱

読めるけど書けない漢字があります。自慢じゃないですが「薔薇」や「憂鬱」は読めても書けません。開き直っ

no image

イラっとくる日本語

SE。それはシステムエンジニアの略称です。いっとき私はそう呼ばれていたことがあります。まあ、なりたい

ついついサボっちゃうのは在宅のサガ? 自己管理を徹底することの重要性

自宅で仕事をするWebライターさんの場合、誰かに監視されているわけではありませんので、自己管理がとて

【Word版作りました】それぞれのセルに書かれた記事を別々のWordファイルへ出力するExcelアドイン(CSVもOK)

以前、 それぞれのセルに書かれた記事を別々のテキストファイルへ出力するExcelアドイン(CSVもO

記事の役割を理解することがWebライターのスキルアップの近道

記事の役割というのは、ほとんどの場合“読者の悩みを解決する”ことにあります。そのために必要なのは、検

Word2016のスマート検索(インサイト)がライターにオススメ!

最近リリースされたWord2016の中に、インサイトという新機能があります。使ってみると、記事作成を

煩わしいWordの「保護ビュー」は設定でスキップ(解除)!

Webライターの皆さんの場合、ファイルの受け渡しはメールがほとんどになるでしょう。「添付ファイルにW