ネルソン・マンデラが半沢直樹だったらどうなっていたかと考える

   

元南アフリカ大統領のネルソン・マンデラ氏が亡くなられました。享年95才は長寿ともいえる年齢ですが、その内30年近くを獄中で過ごされたことを考えると、長い人生だったとは言えないかも知れません。

 

マンデラ氏は反アパルトヘイト運動のリーダーでしたが、その最大の功績は民族の和解・協調を貫いたことにあったのではないでしょうか? 彼は、白人を赦し、黒人と白人との融和に貢献しました。そうでなければ、反アパルトヘイトは反白人運動・白人虐待に発展してしまっていかも知れません。

 

氏は、かつて黒人を徹底弾圧した首相に対してすら、その夫人が病気だと知ると見舞い、お茶を伴にしたそうです。白人を恨まず赦した点が、指導者としての傑出した点だったでしょう。

ノーベル賞も一人で受賞したのではなく、氏の釈放を決断した、当時の白人大統領フレデリック・デクラーク氏と同時受賞です。マンデラ氏ばかりが注目されますが、デクラーク氏の廃止の決断がなければ、今もアパルトヘイトは残っていたかも知れません。憎まず赦すという精神が、とても尊いものに思われます。

 

今年の流行語大賞は4つの言葉が同時受賞というとても珍しい結果となりましたが、そのひとつは、「倍返し」でした。「半沢直樹」というドラマを観たことがないので内容について語る資格はありませんが、「倍返し」という言葉が流行してしまうことには危機感を覚えます。今の世の中には、憎しみや仕返しを「気持ちよい」と感ずる人が多いのでしょう。ストーカーも根は似ているように思えます。

 

もし、マンデラ氏が「倍返し」をしていたら、南アフリカはどうなっていたことかと考えてしまいました。

 -ライター水野秀次の「時代を斬る」コラム

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