24年かけて1冊の本を読む

      2014/04/30

2008年に文庫本化された「禅とオートバイ修理技術」を手にした人は多いかと思います。

手元にある1990年に刊行された単行本の帯には「1972年発刊と同時に全米に知的興奮を巻き起こしたベストセラー・ロングセラーの完訳」とあります。

1976年に出版された最初の邦訳は「息子と私とオートバイ」というタイトルでした。

「禅とオートバイ修理技術」に対して「息子と私とオートバイ」。同じ本なのにそこから受ける印象はまったく違います。読後感としてはまあ間違いではないと思いました。

ちょっとワケありの父親が一人息子を後部座席に乗せて、もう一台のバイクに乗った友人夫婦とともに旅をする話だからです。

1980年代の私は、親友たちとよくオートバイでキャンプに行っていました。当時、オートバイは乗るものであり、読む対象ではありません。この本はずっと本棚の最上段に飾ってありました。

ところが最近、まったく関係のない本のなかで引用されていたため、やっと手にとりました。読み始めるとキャンプの様子などはとても懐かしいものでした。

主人公が語る哲学の部分は非常に難解です。加えて、24年前の自分には息子はいなかったので買ってすぐ読んだとしても、共感できる部分は少なかったかもしれません。読む側の準備が整うのにだいぶ時間がかかりました。

 -ライター大田「思いつきだけど結構イケル」

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