ラグラン男爵とカーディガン伯爵

      2015/10/28

私たちの身の回りにある物の由来を調べてみると思わぬ発見があります。

その起源は約100年前の軍用コート

トレンチコートの「トレンチ」とは「塹壕(ざんごう)」の意味です。そのルーツは第一次世界大戦(1914~1918年)においてイギリス軍が泥濘地での塹壕戦のために採用した軍用コートです。その後、トレンチコートと呼ばれて一般に普及しました。

腰回りの付いているD環は手榴弾を取り付けるため。両肩のショルダーストラップもただの飾りではありません。気絶した兵士を引きずるときの取っ手、「持つところ」として機能しました。

意識不明の人体は非常に重いため、戦車隊の兵士が着用するツナギにおいても、そうした取っ手(ベルト)が襟の内側にあります。狭いタンクの中で気を失っている兵士を迅速に引きずり出すためです。

ラグラン袖に肩の縫い目がないワケは?

通常の上着の肩と袖の境に縫い目があります。一部のセーターやジャケット、スポーツ用の速乾性Tシャツなどには、その肩の縫い目がないデザインがあります。

ワーテルローの戦い(1815年)で右腕を失ったラグラン男爵にとって、コートを着たときに右肩の縫い目の位置が下がってしまうのが悩みの種。それが目立たないようにと考案されたデザインは、ラグラン袖と呼ばれるようになりました。

前開きにしてボタンを付けてリメイクされたVネックセーター

クリミア戦争のバラクラヴァの戦い(1854年)で無謀な突撃を行った英国陸軍軽騎兵旅団長のカーディガン伯爵。負傷した兵士にとって、セーターの着脱はたいへんやっかいな問題でした。

前を切ってボタンを付ければいいじゃないかと考えたカーディガン伯爵。以来、その着脱しやすいセーターはカーディガンと呼ばれるようになりました。

 -ライターズコラム, ライター大田「思いつきだけど結構イケル」

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