家父長制と卵子提供

   

先日父が亡くなり、手続きに必要なため全戸籍を取りました。中には戦前の旧戸籍法時代のものもあります。

 

初めて知る事実もあって興味深い内容です。旧法では一族全員がひとつの戸籍に入るため、記述がとても複雑です。曽祖父を探すのにもひと苦労。事情はよくわかりませんが、「養子」とある人も何人かいます。祖父の欄にもそういう記載がありました。

 

それで思い出しましたが、昔は子供がいないと一族からもらうことがしばしばあったと聞いたことがあります。補い合いのシステムが存在したという意味では悪い風習ではなかったのではないかと思います。旧法時代の家父長制の問題点は別として。

 

現代は少子化の上に、昔のような習わしもありません。子のない夫婦の中には悩んでいる方々もいらっしゃいます。さまざまな医学的治療もありますが、卵子のない女性の場合はなかなか難しいようです。

 

先日の新聞に、あるNPOが「卵子提供の仲介を開始する」という記事がありました。ボランティアから提供された卵子で妊娠出産できるようにするということです。患者の声も紹介されていましたが、とても喜んでいらっしゃいます。

 

現時点では道が開けた段階で実際に出産したわけではないので、まだまだ大変なのでしょうけれど。

 

一方で、法的整備が間に合わず課題も山積み。医学的リスクや倫理面などからの反対意見もあります。確かに、子供への告知の問題や、子がDNA上の「実母」との面会を希望したときの対応などは難問です。

 

それでも、親になりたいという夫婦の気持ちは応援したいと感じました.

【ライター水野秀次】

 

 -ライター水野秀次の「時代を斬る」コラム

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