さらばよさらば

   

某レコード会社の調査によると、70sの懐メロ人気No.1は堺正章さんの「さらば恋人」。だいぶ前にテレビの「SMAP×SMAP」で、「70年代ベストテン」を選んだときにも1位はこの曲。いい歌ですが、発売された71年の年間チャートですら1位になっていないですし、レコード大賞も受賞していないので不思議です。

 

71年といえば、ドラマ「おれは男だ」が大ヒット。現千葉県知事の森田健作さんの出世作です。森田さんには他にめぼしいヒット作はないので、このドラマだけの人気で、国会議員にも県知事にもなったわけです。ものすごい影響力。テーマソング「さらば涙と言おう」も森田さんが歌いヒットしました。

 

同じ年に、東大法学部卒のエリート銀行員・小椋佳さんが歌手デビューして話題になりました。「真面目なサラリーマン」の風貌を隠すためか、アルバムジャケットにも本人の写真がありません。テレビにも出ないので、「有名なのに顔を知られていない歌手」という変わり種。デビューアルバム収録の「さらば青春」は、数年後に大ヒットします。

 

以前は「さらば」という言葉は、男のかっこよさを象徴するイメージで使われていました。小説のタイトルにも、チャンドラーの「さらば愛しき女よ」、ヘミングウェイの「武器よさらば」と、ハードボイルドな男の世界には絶妙にマッチします。

 

「さらば」は、男の愛情や優しさや切なさを伝える素敵なセリフだったはず。

 

いつの間にかあまり使われなくなり、今では死語になりかけています。最近使ったのは何と、ももいろクローバーZ。曲名はチャンドラー風の「サラバ、愛しき悲しみたちよ」。あらら、女の子のものになってしまいました!?

 

もはや「男の言葉」ではないのかと思うと、少し淋しい気がします。センチメンタルな男のかっこよさは、なくなってしまったのでしょうか?

 -お知らせ, ライター水野秀次の「時代を斬る」コラム

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